ハイブリッドなクラブ、そしてボール


昔ゴルファーが、シンプルなクラブを使って、バラエティに富んだスイングをしていたのに対し、今ゴルファーは、バラエティに富んだクラブで、シンプルなスイングをしようとしている。ゴルフ道具の進化は、スイング、コースの攻め方などを変える。道具の進化は、ゴルフそのものの進化ともいえるだろう。

もし毎回300ヤード真っ直ぐ飛ばせるドライバーと毎回150ヤード以内をグリーンに乗せられるアイアンと毎回10m以内のパットをカップインできるパターがあったとしたら、みなさんはどのクラブを選びますか。

私なら、最後の「魔法のパター」を選ぶ。しかし、そんなクラブはない。また、あってはならないと思う。クラブ同様、ボールの進化も止まらないだろうが、ボールメーカーは「よく入るボール」だけは開発してはならない。ゴルフが面白くなくなってしまう。

プロ、アマ問わず、ゴルファーがいなくならない限り、今後も道具の進化は止まることを知らないだろう。しかし、道具の進化は、ゴルフを易しくしてくれることはあっても、打数を大きく減らしてくれるまでには至らないことの方が多い。しかしそれでいい。こんなジレンマもまた、ゴルフの面白さのような気がする。


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