パーおじさん


ゴルフは、自然、コース、他のプレーヤー、さまざまな局面など多くの相手と戦うゲームと考えるから厄介なゲームとなる。これに対し球聖ボビー・ジョーンズは、いろんなものに心を乱されることなく、冷静にプレーするためには、オールドマン・パーと戦いなさい、という。

ゴルフとは、何かに、誰かに勝つためのゲームではなく、各ホールのパーとの戦いである。パーおじさんとの戦いに徹して、目前の相手と戦ってはいけないという。言い換えれば、自分自身との戦いであるということ。

稀代のショットメーカーであった彼は、ゴルファーのバイブルといわれる名著「ダウン・ザ・フェアウェイ」で、ゴルフの技術論ではなく、精神論を説く。ここにゴルフの真髄がある。まさに「ゴルフ道」。

どんな状況で、どんな相手と戦うときも、心を乱されないように、パーおじさんと戦いなさいというが、これは ほとんどのアマチュアゴルファーには当てはまらない。頭脳戦で目標スコアの設定には注意を要すといったように、無理な目標は、百害あって一利なしである。戦う相手を間違えてはならない。

HC18、ボギーペースのラウンド90を目指すのであれば、戦う相手はボギーおじさんであり、HC36、ダブルボギーペースのラウンド108を目指すのであれば、ダボおじさんと戦おう。くれぐれも戦う相手、間違えてはならない。ゴルフに過信は禁物である。

「私の相手は、コースに生息するオールドマン・パー」(球聖 ボビー・ジョーンズ)

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