ゴルフのスクエア


ゴルフほどスクエアを耳にするスポーツはない。グリップ、スタンス、アドレス、スイングとあらゆる場面で登場してくる。これは、いうなれば基本的な身体の構え。

しかしゴルファーの身体は一律ではない。体格、体形、柔軟性、筋力、そして身体能力は人それぞれである。そして、目指す持ち球、球筋も人それぞれ。だから身体の構えに基本はあるものの、実際身体の構えは十人いれば十通りあっていい、十人十色でいいのだと思う。

ところが、心の構えはそうはいかない。身体の構え以上に心の構えが大事なのが、メンタルスポーツであるゴルフ。これは十人十色ではなく、すべてのプレーヤー に共通して言えることである。

ゴルフは欲が出れば出るほど、ミスも出る。ミスショット、ミスパットのたびに怒っていたらスコアにならない、ゴルフにならない。だからできるだけ心を平静に、心をスクエアにし、無欲でプレーしたいと誰もが思うのだが、なかなかそうはさせてもらえないのが、ゴルフ。

マナーの悪い同伴プレーヤー、先行組のスロープレー、自らのミスショット、ミスパット、戦略の判断ミスなどによるイライラ、怒り、八つ当たり、後悔などで心はかき乱される。心の構え、平静さは、怒り、後悔などで、簡単に壊れてしまう。それを克服し、コースと戦っていくのがゴルフ。ゴルフは心理戦。

「怒った瞬間、ゴルフは壊れる」    (プロゴルファー トミー・ボルト)


0 件のコメント:

コメントを投稿