弘法も筆を選ぶ
団体競技である野球、サッカー、バスケットボールなどでは、プレーヤー一人一人がその特性を活かした役割を担い、みんなで攻め、みんなで守る。役割を分担するのは、個々のプレーヤーである。
たとえば野球では、ある人はホームランを、ある人はヒットを、ある人は送りバントを、ある人は先発を、ある人は中継ぎを、ある人は抑えをと、それぞれが期待された役割を分担する。それゆえプレーヤーは、個々が期待された役割を果たせるよう、個々の腕を磨く。
これに対し、個人競技であるゴルフは、数多くのクラブを駆使し、一人で何役もこなすボールゲームである。役割を分担するのはそれぞれのクラブ。遠くに飛ばすドライバー、グリーンまで運んでいくアイアン、グリーンに乗せるウェッジ、カップに入れるパターと、それぞれのクラブに役割がある。
ゆえにプレーヤーは、腕もさることながら、腕とともにクラブを磨く。「弘法も筆を選ぶ」のがゴルフ。自分に合ったクラブとの出会いが、ゴルフを変える。上級者ほど、クラブの調整、クラブセッティングの検討に余念がない。
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