ハザードのある風景
各ホールは、ティショットを放つティグラウンドとスルーザグリーン(フェアウェイ、ラフ、ホールをセパレートする林)とパットをするパッティンググリーンの三つで構成されている。
ホールによっては、バンカー砂場とウォーターハザード水場が配されている。あわせてハザードという。この見た目にはきれいだがプレーする者にとっては邪魔で、厄介なものを、ハザードという。
子供たちは砂遊び、水遊びが大好き。ちょっと危ない所が好き。そんな子供の遊び場のようなところをコースのあちこちに配し、ゲーム性を高めているゴルフ、どこか遊び心があって面白い。
ティショットで届きそうな辺り、グリーンを狙ったときに飛び込みそう、転がり込みそうな辺り、そんな絶妙な位置に配されているのがハザード。障害物を越えることが競技の目的ではないゴルフ。ハザードを一気に越えるのもゴルフ、刻んで進むのもゴルフ、迂回するのもゴルフ。
ハザードのある風景。古くスコットランドのゴルフコースに見られたハザードは、わざわざ造ったものではなく、もともとあった、自然発生的にできたくぼ地や池・小川をそのまま利用していたものだったらしい。
「このゲームは海と陸の接点から始まった。
ゆえに水と砂はゴルフの道連れ、むしろ歓迎すべき話である」
(スコットランドの天才コース設計家 ドナルド・ロス)
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