メジャー第2戦の全米オープン(シネコック・ヒルズGC・ニューヨーク州)で、ブルックス・ケプカ(米)は、史上7人目となる大会連覇の快挙を成し遂げた。欧州王者のトミー・フリートウッド(英)は最終日、大会最少ストローク63をマークし、23位から一気に追い上げたものの、1打及ばなかった。

通算成績は、難コースらしく、首位+1、2位+2、3位D・ジョンソンは+3。日本人でただ一人決勝ラウンドに進んだ松山英樹プロは、最終日首位と11打差の54位スタート。最終日は意地を見せ、6バーディ、2ボギーの66で回るも、通算+10の16位で終えた。

今大会ハイライトは、3日目フィル・ミケルソン(米)の珍プレー?悪質プレー?
3日目の13番、ミケルソンはパットを打った直後に、小走りでボールを追いかけ、動いているボールをカップに向けて打ち返した。このミケルソンの行為に対し、USGAはゴルフ規則14-5により2打罰を科しただけにとどめた。

前代未聞の故意で2打罰を受けたフィル・ミケルソン
出典:GDO

これは、止まっているボールを打つというゴルフの根本を破っても、成立してしまうルール自体に問題があるのではないか。つい間違って、勘違いで犯してしまった2打罰と、故意にルールを悪用した2打罰が、同じ結果となってしまうルール自体に違和感を覚える。

私の好きな選手であったミケルソンの今般の蛮行。米国でも大人気のミケルソンの今回の行為は、残念でならない。












2018年全米オープン

by on 水曜日, 6月 20, 2018
メジャー第2戦の全米オープン(シネコック・ヒルズGC・ニューヨーク州)で、 ブルックス・ ケプカ(米)は、 史上7人目となる大会連覇の快挙を成し遂げた。欧州王者のトミー・フリートウッド(英)は最終日、大会最少ストローク63をマークし、23位から一気に追い上げたものの、1打及ばなか...
アンバサダー宮里藍、若々しくまだまだ現役の印象が強いが、今大会でのコメント、エスコート、そしておもてなし。どれをとっても、流石といった感じだった。
 
6年ぶりの優勝を狙った宮里の高校の後輩有村智恵。惜しくも優勝は逃したが、久々の笑顔が印象的だった。お帰り、智恵プロといった感じ。

そして成田美寿々。もう5年ほど前から私のお気に入りのプレーヤーの一人。2016年こそ優勝を逃してはいるが、2012年から毎年1勝はする実力者。2014年辺りから、次の賞金女王は彼女と周囲に話し始めて早や5年。これまでの賞金ランク最高位は、3勝した2014年の5位。

プレーオフ4ホール目で決着。逆転で今季初優勝を飾った成田美寿々
                     2018年 宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 最終日 成田美寿々
出典:GDO

いきで、いなせ、さばさばとした感じの成田プロ、その分欲に欠けるのかなぁ。スケールの大きさを感じさせる彼女、今後ますますの活躍を期待したい!!

役者が揃った宮里藍 サントリーレディース。プレーオフのおまけつき、息をのむ4ホール目での決着。やはり今年も、国内女子が面白い。







役者が揃った 宮里藍 サントリーレディース

by on 火曜日, 6月 12, 2018
アンバサダー宮里藍、若々しくまだまだ現役の印象が強いが、今大会でのコメント、エスコート、そしておもてなし。どれをとっても、流石といった感じだった。   6年ぶりの優勝を狙った宮里の高校の後輩有村智恵。惜しくも優勝は逃したが、久々の笑顔が印象的だった。お帰り、智恵プロとい...
スポーツ界で蔓延する不祥事。そして、ついに男子プロゴルフ界でも!?
それは、男子の国内メジャー大会、日本ツアー選手権森ビル杯を前に行われたプロアマでの話。ちなみにプロアマとは、大会を支えるスポンサーを招待して行われる催し。1試合当たり5億円前後という莫大な経費がかかるトーナメントを支える人たちへのおもてなし興行。

今季は、石川遼プロが選手会長に選任され、新体制でスタート。彼が掲げたのは、ファンサービスの充実とプロアマでの招待客へのおもてなし。そのかいあってギャラリー数も、TV視聴率も昨年より好調と聞く。それだけに、痛い。具体的詳細は不明であるが、片山晋呉プロと同組で回っていたゲストが、片山プロの応対を不愉快に感じ、途中でプレーの続行を断念する事態が起きたとか。


そもそも男子のプロアマの評判は、女子プロに比べ芳しくないようだ。招待客とコミュニケーションをとるどころか、自分の練習ばかりする、教えてくれない、会話もほとんどないが今まで。今季これがどこまで改善されていたかは分からないが、これまでは上手くいっていたのだろう。


そんな矢先、片山プロの失態が起きた。好発進した石川新体制に水を差してしまった。日本ゴルフツアー機構は、選手の意識改革を進めるため、早急に再発防止策に取り組むとしている。懲戒・制裁委員会を開いて処分を検討、外部弁護士を含む調査委員会を設置し、経緯や問題点を調査するらしい。すばやい公表と対応は、昨今の様々な不祥事から学んだのか、上出来だった。が、過剰な危機管理とならないで欲しい。



確かに、彼の言動が招待客に不快を感じさせてしまうようなものだったとしたら、厳重注意が必要だろうが、これはおもてなしを受ける側によっても、感じ方がまちまちで、評価しづらい。もしおもてなしを受ける側に、スポンサー風を吹かせるなどの言動があったとすれば、別の話になる。大人の対応として、双方痛み分け。喧嘩ではないが、両成敗もありか。本件には、隠蔽もなければ、改ざんもなさそうだし。

あまりにも力関係の違う一選手とスポンサーを天秤にかけてはならないと思う。それこそ今流行り?のパワハラになってしまう。




男子プロゴルフ界の不祥事!? 個人的な失態!?

by on 木曜日, 6月 07, 2018
スポーツ界で蔓延する不祥事。そして、ついに男子プロゴルフ界でも!? それは、 男子の国内メジャー大会、日本ツアー選手権森ビル杯を前に行われたプロアマでの話。ちなみに プロアマとは、 大会を支えるスポンサーを招待して行われる催し。 1試合当たり5億円前後という莫大な経費がかかるト...
2018年 日本ツアー選手権 森ビル杯 Shishido Hills 最終日 市原弘大選手
                     (2018-06-03 和田 慎太郎撮影)
今週はほっこりして帰れます 2018年 日本ツアー選手権 森ビル杯 Shishido Hills 最終日 市原弘大
出典:GDO



茨城県の宍戸ヒルズで開催されていた日本ゴルフツアー選手権が、6/3幕を閉じた。本大会は国内三大大会の一つ。ちなみに残り二つは、日本プロゴルフ選手権、日本オープンゴルフ選手権。

ここ宍戸で市原弘大選手が見せた市原劇場。それは最終日最終18番ホール。パー4の第2打がグリーンを大きくオーバー、万事休すか。ギャラリースタンド脇に止まったことから、無罰で救済を受ることになるが、誰もが良くて寄せワンのパー、ボギーもあるだろうと思ったことだろう。

その直後、劇的なドラマが。なんとも見事なチップインバーディが生まれた。おそらく、プロでも難易度の高いアプローチのはず。同じところから10回打っても1度入るかどうか。それがこんな場面ででるなんて。だからゴルフは、面白い。

単独首位を走っていた最終組の時松隆光選手と同組だったら、どうなっていただろうか。いやゴルフにタラレバはない。その後、最終組の時松選手が同じ18番で、まさかのボギーを打つ。プレーオフかと思われただけに、あっけない幕切れ。

同じ18番で、勝者の攻めのバーディと敗者の守りのボギーをみたような気がする。また、両者の17番ホールの明暗からの18番の流れ、ゴルフでの上がり3ホールの大事さ、難しさを、改めて垣間見たような気がしてならない。日本タイトルにふさわしい闘い。市原選手の初優勝は、私の記憶に深く残るだろう。