2017年全米プロ、今季のメジャー最終戦は、首位に2打差の4位タイからスタートしたジャスティン・トーマスが、6バーディ、3ボギーの68をマークし、通算8アンダーで逆転勝利した。メジャー初優勝を飾った。またしても、日本人男子プロ悲願の初メジャー制覇は、おあずけとなった。

トーマスに流れが傾いたのは、ハーフターン前後の9番と10番の連続バーディか。9番では10mのバーディパットを沈め、10番では2.5mのバーディパットがカップのフチで止まり、天を仰いだ数秒後のカップイン。しかし、最終日の彼は、この幸運に助けられただけでなく、上位混戦の中でも妙に落ち着いていたと感じた。

松山プロは、出だし1、2番で短いバーディパットを外すも、その後6、7番で連続バーディを奪い、首位タイに、そして一時単独首位に。しかし11番から3連続ボギーをたたき、後退したのが痛かった。最終18番ではティショットをクリークに打ち込み、ボギー。1打差の2位からスタートした彼の最終日は、5バーディ、6ボギーの出入りの激しいゴルフ。通算5アンダー、首位に3打差の5位に終わった。

しかしながら、彼の実力は立証済み。2016年に続き、2017年もメジャー4大会中2回がトップ10入りとなった。2017年はいずれもトップ5入りである。がっかりはしたものの、一層メジャー獲りの可能性を強く感じた大会だったと思う。普段ポーカーフェイスの彼が、カメラの前で、泣き崩れるシーンは印象的だった。さぞ悔しかったんだろう。しかしこの悔しさ、借りは、来年返せばいい。松山劇場は、続く


またしても・・・楽しみは来年に

by on 火曜日, 8月 15, 2017
2017年全米プロ、今季のメジャー最終戦は、首位に2打差の4位タイからスタートしたジャスティン・トーマスが、6バーディ、3ボギーの68をマークし、通算8アンダーで逆転勝利した。メジャー初優勝を飾った。またしても、日本人男子プロ悲願の初メジャー制覇は、おあずけとなった。 ...

1999年にスタートした世界ゴルフ選手権WGCは、4大メジャーのマスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権に準ずるビッグゲーム。マッチプレー、選手権、招待、チャンピオンズの4戦で構成されている。松山英樹プロは、2016年のチャンピオンズに続き、2017年ブリヂストン招待にも勝利した。準メジャー2勝目となった。

昨日そのブリヂストン招待最終日、松山英樹はタイガーウッズの持つコースレコードに並ぶ61でラウンドし、ビッグタイトルを手にした。9アンダーの61、通算16アンダーで今季ツアー3勝目となった。4年前にタイガーと回って、このタフなコースで61で回るなんて信じられないと思った彼が、同スコアでラウンドしてきた。この巡りあわせ、実に面白い。

最終日のチャージのきっかけとなったのは、2番パー5のチップインイーグル。絶妙にラインを読み切った神技をPGA公式ツイッターは動画付きで紹介してくれている。実況は「なんてタッチだ」と称賛、ファンも「NO1の座に相応しい」と絶賛。スーパーショットにギャラリーは大歓声。実況も思わず笑い出してしまうほどのミラクルな1打であった。

また1歩メジャーに近づいた感がある。準メジャーの勝利というだけでなく、最終日あのタイガーの持つコースレコードに並ぶ61でラウンドしてきた松山プロの地力、底力は、他の選手たちにとっては脅威となるだろう。次週の全米プロゴルフ選手権に向け、弾みがつく前哨戦となった。一段と凄味を増した若武者に、もはや死角は・・・


次週 「全米プロゴルフ選手権、ついにメジャータイトルが・・・」

by on 月曜日, 8月 07, 2017
1999年にスタートした世界ゴルフ選手権WGCは、4大メジャーのマスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権に準ずるビッグゲーム。マッチプレー、選手権、招待、チャンピオンズの4戦で構成されている。松山英樹プロは、2016年のチャンピオンズに続き、2017年ブ...